この記事では2015年7月28日から2018年4月28日まで、天鳳段位戦(主に特上卓)で稼働していた麻雀AI「ⓝ爆打(ばくうち)」について書いています。
麻雀界最強のAIとも呼ばれており、天鳳での最高段位は九段。そんな最強AIの成績や開発者情報などをまとめましたのでご覧ください。
ⓝ爆打とは?
ⓝ爆打は水上 直紀さんという開発者の方が、東京大学大学院在学中に開発した【麻雀AI】です。
もともとは大学のプログラミングの授業でシャンテン数を数えるものを作ったことが、最強麻雀AI開発のきっかけになったとのこと。
デビューから6日で特上卓条件をクリア
2012年頃に開発を開始し、天鳳でのデビュー戦は2015年7月28日。デビューから6日後の8月2日には特上卓条件(四段R1800)をクリアしています。
特上卓での対戦が許可されたのは2015年10月頃で、10月3日から特上卓で対戦しています。上級卓での最高段位は六段でした。
デビューから5ヶ月で鳳凰卓条件もクリア
その後、2015年12月21日には鳳凰卓条件(七段R2000)をクリア。この当時は対して強いAIではないのに、対戦数が多いだけで七段になったと言う意見が多かったです。
確かに24時間打ち続けられるというのは、最高到達段位だけを考えると大きなアドバンテージですよね。
七段に到達した後も鳳凰卓での対戦は”24時間打てるプレーヤとは対戦したくない”、”鳳凰卓にAIが入ると興醒めする”と言った理由から許可されませんでしたが、2017年5月31日には特上卓のみで、九段(3480/3600pt)まで到達しました。
ⓝ爆打の現在は?
ⓝ爆打は2018年4月28日以降は天鳳段位戦をプレイしていないようです。2019年1月1日時点では、稼働していることを確認。
開発者の水上直紀さんが大学を卒業されて就職したことが関係しているようですが、詳細は不明です。
ⓝ爆打をゲストにした大会も開催
2016年2月14日にはⓝ爆打が鳳凰卓条件をクリアしたことから「爆打vs鳳凰民」というイベントも開催されました。この大会にはASAPINさんや木原光一プロ、渋川難波プロも参戦されていました。
また2018年2月17,24日にも、開発者水上さんの麻雀戦術本発売を記念して「爆打杯」というイベントが開催されました。
ⓝ爆打のⓝってなに?
ⓝはNonPlayerという意味とのことです。(つのださんのブログより)
ⓝ爆打開発者 水上 直紀さんの書籍
ⓝ爆打開発者 水上 直紀さん著作の麻雀戦術本。リーチ/鳴き判断や押し引きなどの全81の問いにAIが答えるといった会話形式の戦術本です。
ⓝ爆打の天鳳での成績は?
最高九段にまで到達した最強AI「ⓝ爆打」ですが、天鳳での成績はどのようなものなのでしょうか?
まずは下画像をご覧ください。
「ⓝ爆打」の特上卓での東風/東南/総合成績をご覧いただきました。特上での総対戦は34,311戦で、特上卓の総対戦数ランキングでは第4位です。東南戦のほうが圧倒的に成績が良いですね。
鳳凰卓を打っていませんのでなんとも言えないところですが、この成績の人間が鳳凰卓でプレイすると、すぐに特上卓に帰ることになりそうです。
しかし、もし鳳凰卓を打った場合には更に強くなるということも考えられるのでしょうか?
最強AIはなにを判断基準にしているのか?
ⓝ爆打は「期待最終順位」というものを判断基準に打牌選択をしているようです。
和了率や放銃率、点数状況などを加味し、常に最終順位が高くなる打牌選択をするようにプログラミングされているとのことです。
ⓝ爆打 アカウント情報
開発者情報
ⓝ爆打関連のTwitter
2/15 麻雀AI戦術 人工知能「爆打」に聞く必勝法が発売になります。
爆打の実践譜を基にした何切る本です。問題には最善手と次善手の評価値(期待最終順位)の差があり、なおかつ私自身が迷った局面も含まれるため勉強になる一冊だと思います。https://t.co/1cEWY4lDQf— 爆打関連情報 (@bakuuchi_info) 2018年2月14日
直接フォローする場合はこちら→Follow @bakuuchi_info
天鳳での試合結果をツイートしていたアカウント→Follow @ai_mahjong
ⓝ爆打 まとめ
- ⓝ爆打は天鳳最高九段にまで到達した麻雀界最強AI。
- ⓝはNonPlayerという意味。
2018/9/20現在は稼働していない。2019/1/1現在稼働していることを確認済み。
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